テストのブログ

アクセス解析、ウェブ解析、ウェブマーケティングなどの役立つことや役立たないことを綴ります。

Wikipediaからのリファラーが激減した話

おはこんばんちは。四面楚歌解析士です。
もう大変です。どうしたらいいでしょうか。

さて、Wikipediaからのアクセスがまあまあ多い某サイトのGA(Googleアナリティクスの略ですが、これって一般的でしょうか)を見ていたのですが、ある時期を境にWikipediaからのリファラーが大きく減っていることに気づきました。

2015年6月あたりから激減し、毎日数百あったリファラーは数十にまで落ち込んでおり、2015年末から2016年頭にかけては、ほぼゼロに。
ところが、なぜか2016年2月の途中から急に復活し、以前ほどのボリュームではないもののある程度リファラーは回復、現在まで維持しながら推移しています。

f:id:ummmmmmm:20160524222651p:plain

この原因はなんだろうと思い、Wikipediaのサイトに行ってブラウザのアドレスを見たところ、プロトコルが「https」になっているではあーりませんか(チャーリー浜風)。

https://ja.wikipedia.org/

いまからちょうど1年前くらいの出来事のようですが、いまごろ気づきました。
遅いですか。ウェブ解析士としては遅いですか。
japan.zdnet.com
このWikipediaからのリファラー急減は、httpsSSL通信)のサイトからhttpのサイトに遷移する際、リファラーを渡さない仕様によるものと考えられます。推測ですが。

また、Wikipediaからのリファラーが渡っていなかった時期は、direct(直接アクセス)でノーリファラーとして計測されているはずですが、GAで見てみると、昨年2015年6月以降、directは少し増えている様子です。
このサイトでは、directのアクセスのほうがWikipediaの数十倍なので影響が見えにくいですが、そういうことでよいかと思います。


一方で、2016年の2月くらいから少しWikipediaからのリファラーが復活しているのはなぜかなあと思ってWikipediaのサイトのソースを見てみましたが、下記の記述がありました。
https://ja.wikipedia.org/

<meta name="referrer" content="origin-when-cross-origin"/>

 
そして検索してこの記事を見つけました。
web-tan.forum.impressrd.jp

設定値としては、次のものが定められています。


さすがWeb担様。勉強になります。担様って呼びたい。
おそらくWikipediaでは、2016年2月くらいに上記のリファラー送出タグを実装したのかもしれません。推測ですが。


httpsのサイトに関しては、Yahooも常時SSLの方針を出していますので、そういう流れなのでしょう。
Yahooでも上記のリファラー送出タグの対応を期待したいものです。
docs.yahoo.co.jp

ちなみに、Googleセマンティックウェブ(って言葉はまだ使われているのでしょうか)施策による、Wikipediaへの流入減少が続いているという記事もありました。
www.similar-web.jp
こういうのも、Wikipediaからのリファラーが減っていく側面となるかもしれません。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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